恋唄100題
004:ひそやかに、ひそやかに
ひそやかに、ひそやかに
君を想う。
「なんて事は無いね。」
食堂で夕食を食べながら、広げた雑誌の連載小説の一節を読んできらは項垂れる。
「ん??どうしたの?」
「・・・うぅ・・・」
先輩には分かりません・・・。
寮の食堂で隣に座ろうとしている陽菜に涙目を向ける。
「かわいいっ」
きらの可愛さに陽菜はぎゅっと抱きしめる。
「せっせんぱっ」
「あ、ごめんね。っで、どうしたの?」
きらは雑誌を陽菜に向ける。
そして、先ほどの一節部分を指さす。
「ひそやかに君を想う。ただそれだけで良かった。・・・????恋愛小説だね。」
「そうです。」
「それがどうしたの??」
「密やかにでも想うなんて事ないですよね・・・」
「・・・」
陽菜はきらの様子を見て「あぁ」と声をだす。
「そうです、設楽です。設楽・・・」
きらが名では無く設楽と呼ぶと言う事は重度の喧嘩中だ・・・。
「陽菜さんが羨ましいです・・・」
「ん??・・・あーうーんー」
羨ましい・・・羨むほどかと言われれば微妙な部分も多い気がする。
などとは言えず、陽菜はきらの言い分を聞く。
「ちょっと道行く人に姉弟?とか言われただけで機嫌が悪くなるんだもん。」
やっと落ち着いて会えた日にそんな不機嫌じゃ私も嫌になちゃう。
「まぁ・・・普段からチビッ子なんて呼ばれてるからね・・・彼女の前では彼氏扱いしたいし、見られたいんじゃない?」
ダメだ・・・そのチビッ子呼んでるのが自分の彼氏だと思うと居た堪れない・・・。
「私は一緒に居るだけで良いのに」
「うんー・・・男の子ってさ、見栄張りたいじゃない?俺の彼女はこんなに可愛いんだぞってさ」
見栄を張ってもらえる様な位私は可愛くは無い。
・・・いつもいつも怒ってばっかり
「っで。その逆、きらの彼氏はこんなにカッコいいんだぞって言うのも思われたいんだよきっと。」
優はどちらかと言うと生意気だけど可愛いって言う、可愛い系の男の子。
だけど、カッコいいって思われたいのかなぁ?
「なのに、こんなチビッ子なんて思われたら嫌じゃない?」
「そこまで・・・」
「コンプレックスでしょう・・・」
陽菜は必死できらを励ます。
設楽にコンプレックスを植え付けたのが哲生だからなおさら。
「・・・言い返しちゃった・・・し。まだ、怒ってるよね・・・」
きらはどちらかと言えば勝気な子で喧嘩は買うって言う感じだ。
今回も言い返してしまったのだ。
隣でいる陽菜は冷や汗ものだ・・・むしろ、哲生ぉぉ・・・っと、後ほど電話で怒る事決定だ。
「電話、してあげたら?こう言う見栄っ張り相手には女が折れてあげた方がうまくいくわよ。」
ハイ。ときらが返事を返そうとした時、ちょうど机に置いてあったきらの携帯が鳴った。
もちろん相手は・・・
「きら・・・今、良いか・・・」
愛しい彼・・・。
「すみません、失礼します。」
「クスッ。うん。頑張れ。」
「ごめん、きら・・・」
素直じゃなくて意地っ張りだけど、大好きだ。
≪設楽優×柏木きら≫
んー水の旋律キャラは本当に難しいです。
ヒーロー一言。
本当にすみませっ・・・
私、優君は書くの苦手です(暴露)
ツンデレなんて書けやしない・・・←
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