恋唄100題
006:色とりどりの花束を
「きらさん、きらさん、見てください《
「み、水季さん!?《
八咫との諍いが終わり、一年がたつ夏休み。
きらは一謡の里に戻った水季の元へ遊びにやって来ていた。
そして、玄関手前で出迎えた水季は両手・・・いや、両腕いっぱいに向日葵の花を抱きしえていた。
「どうしたんですか?この向日葵。《
「きらさんが好きそうだなと・・・思いまして。・・・お嫌いでしたか?《
「いえ、好きですけど・・・《
「良かった。《
きらは予想外の出迎えに少し驚きつつ、挨拶を交わした後、玄関を開けると、水季に先に入って貰い、その後を追った。
「向日葵畑があるんですか?《
「えぇ、それだけじゃありませんよ。今の季節なら、タチアオイにカンナ、金盞花と百日紅・・・ノウゼンカズラもあったかな?朝にはちゃんと朝顔も咲きますし、道端には白粉花も咲いています。《
本人は見えていないだろうが、水季は他にも・・・と指折り数えた。
その姿が微笑ましく、きらは覗きこむように水季を見る。
「ん?どうかしましたか?《
「水季さんが幸せそうだから嬉しいんです。《
「きらさんと会えましたからね。《
「・・・はい。《
ストレートに感情をぶつけられてきらは真っ赤になり、再び水季の一歩後ろを歩く。
「今ちょうど居間がそんな畑みたいになってるんですよ。《
そう言って、水季は今の襖を開ける。
「うわーすごいですね。《
「はい。愁一が来るたびに花を持ってくるので・・・《
部屋に入れられたきらが見たモノは、様々な器に活けられた色とりどりの花たちだった。
「それでこれですか・・・《
「ふふ・・・優しい子ですからね。《
手土産を理由に会いに来るって言うのはどうなのよ・・・と思いながらきらはただ微笑み返した。
「その向日葵も愁一さんが?《
「いえ、これは近所の方が倒れかけた花で悪いんだけど捨てるのは勿体無いから。と言ってくださったので、遠慮なく頂いてきちゃいました。《
歪んでいませんし、きっと気を使ってくれたんでしょう。と、優しい言葉をかけながら水季は新聞の上に花を広げた。
「本当に綺麗ですね。素敵な花を貰えてよかったですね。水季さんにもお似合いですし。《
金色の花びらは、水季さんの金糸の髪と笑顔に良く似合う。
「いえ、きらさんの方がお似合いです。太陽の花と言われるほどの華やかなこの花が、私は大好きなんですから。《
「あ、ありがとうございます。私も大好きですから。《
向日葵を活ける花器を選びながら、何気も無くそう言う水季の裏表無いストレートな言葉に照れるのは当たり前なのだが、こう毎度毎度無意識に言われると心臓が持たないかもしれない。
「そうだ、今から里の中を散歩しましょう。日差しは高いですが綺麗な向日葵が見れますよ。《
「はい。《
そんなきらの気持ちも知らず、水季は久しぶりに会えたきらに惜しげもなく笑顔をむけるのだった。
「大好きですよ。水季さん。《
≪加々良水季×柏木きら≫
今までにない難産でした。
そして、内容が薄すぎるほど薄い内容となっております。
涙が出ちゃう。
なんかこのCPは既に縁側夫婦の域なので書けないんですよねきっと。
言い訳がましくなるので強制終了デス
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